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身体醜形障害
身体醜形障害は、ありもしない、あるいは些細な外見上の欠陥にとらわれ、深く悩んだり日常の機能の障害をきたす病気です。

 典型的な患者は、身体の一部に欠陥があると思いこみ、毎日何時間も気にして過ごします。外見に対する懸念が、相当な苦痛を引き起こしたり、日常機能に支障を来したりする場合、身体醜形障害と診断されます。身体醜形障害の人は、実際には欠陥はまったくないか、些細なものであるにもかかわらず、自分の外見に欠陥があると信じています。

 最も多い悩みは顔や頭に関するものですが、これ以外の部位の場合もあり、悩みのある部位が変わることもあります。たとえば、髪が薄くなってきたこと、にきび、しわ、傷あと、肌の色、顔や体の毛深さなどについて悩みます。また、鼻、目、耳、口、胸、脚、尻といった体の部位の形や大きさが対象となる人もいます。
 身体醜形障害では、外見に対する自意識が強いため、仕事、学校、社会行事など、人前に出るのを避けることがあります。重症の場合は、夜間にしか外出しなくなったり、まったく外に出なくなったりします。その結果、社会的に孤立した状態に陥ることがあります。この障害から生じる苦痛や心身の機能不全が、入退院の繰り返しや自殺行動につながる場合もあります。
繰り返し皮膚科や美容外科を受診し、逆にこだわりや苦痛などの症状が悪化する場合が多くみられます

診断と治療

 身体醜形障害では、多くの患者が戸惑いや恥ずかしさを感じて自分の症状を話さないため、何年も適切に診断されないことがあります。非常に多くの時間を費やし、深刻な苦悩や機能障害が生じる点で、外見に関する正常な不安とは区別されます。

 抗うつ薬のセロトニン再取込み阻害薬による治療が有用です。また、この障害に特に焦点を合わせた認知行動療法が症状緩和に役立ちます。