現在うつ状態でも以下の軽躁状態の経験があれば、うつ病ではない。
A. 高揚した気分が4日間続く
B. 以下の内3つ以上が持続
① 気が大きくなる
②睡眠短縮
③多弁
④観念奔逸、次々アイディアが浮かぶ
⑤次々気が散る
⑥社会、性的活動の過剰
⑦快楽的活動に熱中
双極のⅠ型もⅡ型も人生の半分はほぼ無症状。
しかし、残りの半分は病相期。
Ⅰ型でも病相期の68%がうつ期。
Ⅱ型になると病相期の93%がうつ期、つまり躁はほんの僅かで、しかも軽い。
だからⅡ型は受診しても殆どうつ病と診断される。
しかし抗うつ剤が効かないか軽躁になるか、波のサイクルが早くなるだけで良くはならない。
Ⅱ型でも、やはり気分安定薬=ムードスタビライザーが必要になる。
気分安定薬は4種類あるがそれぞれ約7割程度効き、人によって相性が分かれるが、どれかで気分の波が予防出来ると思って頂きたい。
最近では双極性障害のうつ期に割と良く効くラツーダと言う薬も出て来た。
院長 片山信吾